20日の土曜日に製薬会社さん主催のナイトセミナーに行ってきました
心臓と腎臓を両方患っている動物が時々いますが、毎回ものすごく頭を使います。。。
心臓を治療すると腎臓が悪化してしまう。。。
腎臓を治療すると心臓が悪化してしまう。。。
毎回このジレンマと戦いながら、診察時の動物の状態をよく診て治療を決めています
心臓と腎臓の症状が同時にでてしまったら、私が必死に頭を使いますが、
今回、一つ新たな情報がありました
それは、心不全初期の治療についてです
診察中に「心臓に雑音がでてきましたね」と言われた方いらっしゃいますよね?
今までは心雑音があっても
・咳をしていませんか?
・疲れやすくなっていませんか?
・散歩に行きたがらないことはないですか?
・呼吸が乱れる事はないですか?
等の質問をさせていただいて、症状が無ければ治療開始はもう少し後になってからという方針でした
これは、雑音が聞こえたらすぐに治療開始しても、症状が出てから治療を開始しても、予後に差は無いという裏付けからでした。
しかし、今回、心臓の左心房という部分が拡大し始めたら治療薬を開始すると
症状が出始めてから治療薬を開始するよりも長く生きられるという報告が出ました
今までよりも治療薬の開始時期が少し早くなりますが、その分長く一緒に居られるという事です
でも、「左心房の拡大」って??
これは心臓の検査をしなければわかりません
なので、診察中に心雑音があると言われた方は、半年毎の心臓検査で確認して
左心房の拡大所見が診られたら治療薬を開始してあげましょう
心臓検査はレントゲン・心電図・心エコーを予約制で行なっていますので、
雑音が気になる方は是非予約してあげて下さいね!
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